【東南アジアをざっくり知ろう】スリランカ共和国

ここ数年、日本国内でスリランカからの労働者を受け入れる企業が増えてきています。本日は【東南アジアをざっくり知ろう】の第二弾としてスリランカ共和国をご紹介します。

インド洋に浮かぶ島国で、正式には「スリランカ民主社会主義共和国」と言います。南アジアに位置しており、インドの南にあります。首都はコロンボで、シンハラ語とタミル語が公用語として使用されています。スリランカは自然美・豊かな歴史・仏教文化が特徴的で、世界遺産にも登録された場所がいくつかあります。また、紅茶の生産でも世界的に有名で、その品質の高さから「セイロンティー」として広く知られています。

スリランカ国内の現地教育

スリランカでは、小学校から大学までの教育が基本的に無料で提供されています。特に公立学校は、授業料だけでなく、教科書や制服も支給されることが多いです。スリランカの識字率は約92％以上と、南アジアの中でも非常に高い水準にあります。

国を挙げての日本語教育の強化

公教育は主にシンハラ語とタミル語で行われますが、英語教育も重視されており、特に都市部の学校では英語による授業が増えています。2022年から小学校の高学年から「語学」の選択肢に“日本語”が加わり、国を挙げて日本語教育の強化に努めています。

日本とスリランカの関係

両国の関係は政治、経済、文化などさまざまな分野に及んでいます。政治の面では、スリランカ（旧セイロン）は1951年のサンフランシスコ講和会議で、日本に対する戦争賠償を求めないと発表し、日本の国際社会復帰を支援しました。これは日本国内でも「スリランカの恩」として知られています。 1952年に国交を樹立し、以来、友好関係を維持しています。

経済面では、日本はスリランカに対する主要な援助国の一つで、インフラ開発や教育、医療などの分野で支援を続けています。 代表的なプロジェクトとして、コロンボ港の開発や高速道路建設支援があります。

文化面では、日本とスリランカは仏教国としての共通点があり、仏教を通じた文化交流が盛んです。 日本のアニメや柔道・空手などの武道もスリランカで人気があります。

スリランカ人の性格

伝統的に地域社会や家族を大切にする価値観が根付いており、訪れる人に対しても親切で温かい対応が見られるとされています。仏教・ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教など多様な宗教が共存しているため、異なる背景や意見を尊重する姿勢が育まれています。宗教や伝統行事が生活の中で重要な役割を果たしており、精神性や伝統を重んじる傾向があります。

また歴史的な困難を乗り越えてきた背景から問題に対して忍耐強く取り組み、共同体で助け合う協調的な性格が見受けられることもあります。

スリランカの経済状況

スリランカは、2022年春に深刻な経済危機に直面し、段階的な回復を遂げていますが、他国で働く事を希望する若者が多く、国外で働く事は、選択肢の一つとして持っています。また国外労働者の送金は、スリランカの外貨収入の主要な柱の一つとなっています。2023年の海外送金額は約67億ドルに達し、GDPの10％以上を占めるスリランカ経済の安定に不可欠な要素となっています。
 
日本へ渡航するスリランカ人の数が年々増えています！
(現在日本に滞在している累計数となります)

参照データは以下となります。
【在留外国人統計（旧登録外国人統計）統計表】 | 出入国在留管理庁
 
もし外国人の採用をお考えの際は、スリランカ人も検討してみてはいかがでしょうか？

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