導入事例

人手不足の状況を打開する一手となり得る、特定技能制度。
会社にとって、外国籍社員はどんな存在なのか?異なる文化や慣習を持つ人同士の人間関係のトラブルが心配…。実際に特定技能1号社員を迎えた企業で、どんなふうに受け入れられているのか。
リアルな現場の様子を聞きました。

丸洋水産

静岡県で魚の加工業を営む丸洋水産株式会社様


丸洋水産株式会社様

 〇飲食料品製造分野

〇従業員数 52名(2023年5月現在) 

 

インドネシア、ベトナムを中心に様々な国籍の人材を採用しており、同社で雇用している特定技能1号外国人は20名を超えます。


今回お話を伺ったのは代表取締役の川本勇様。家族で会社経営を行いながら、特定技能1号で働く外国人社員たちにも明るく気さくに声をかけ、生活や仕事をサポートし、見守っています。

丸洋水産風景

国籍の違いによる仕事への影響はありません。
生活習慣の違いはお互いに受け入れ、自然に過ごすようになります。

――Q.貴社ではインドネシア、ベトナム、フィリピンなど様々な国籍の方を雇用していますが、国籍による違いは何かありますか?

川本様:仕事に影響のある違いはありません。宗教が違うので、生活習慣の違いはありますよ。

例えば、インドネシア人のメンバーは、休憩時間にお祈りをします。それから、毎日お弁当を持って仕事に来ますね。イスラム教の彼らは豚肉を食べないので、自分の食べるものは弁当にして持ってくるように伝えています。

それから、今(2023年4月17日時点)はラマダン(断食)なので、ラマダンをしている子もいます。日本に来ている間は働くために体を丈夫にしておきたいから、という理由でラマダンをやらない子もいます。やる子とやらない子で半々ぐらいですかね。

陽が沈んだら、(ラマダンをしているメンバーは)仕事を抜けてちょっとお水を飲むとか食事をとるとか、そういう風にしていますよ。

ラマダン明けの日(2023年のラマダンは3月22日~4月21日)には、お祈りとパーティーがあるからみんな休みを取ります。静岡か名古屋のモスク(イスラム教の礼拝堂)に行って、お祈りとパーティーがあるそうです。その日は、ベトナム人とフィリピン人だけになるので、普段は2ライン動かしている工場の1ラインだけ動かします。

丸洋水産風景2

Q.宗教による生活習慣の違いも、現場でうまく調整しているのですね。そういった配慮に対して、イスラム教以外の社員の皆さんはどのような反応ですか。

川本様:みんな分かっているので文句なんて言わないですよ。宗教にあらがってもしょうがないですから。
キリスト教の社員もいるから、その人たちは12月24日と25日(イエス・キリストの誕生を祝う日)は残業をしなくて良いように気をつけるし、お互い様です。

実習生の1人が、「この会社はすごくいいです。みんなファミリーです」と言ってくれました。

 

長く働いているフィリピン人のメンバーが、インドネシア人のメンバーのアパートに行って、一緒に野菜を育てて、バーベキューをしたという話を聞きました。我々(※会社で外国人社員のサポートをしている面々)抜きで、自主的にそういうことをしてくれているんです。

 

――社員同士でコミュニケーションが生まれ、お互いに受け入れ共に仕事・生活をしているというのはとても素敵ですね。本日はありがとうございました。

 

※内容は2023年4月時点のものです。

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